限界集落物語

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新幹線(車内)に泊まりました

今、私は新幹線のぞみ車内に泊まっている。

なかなか出来ない体験なので記事として残しておこうと思う。

 

 

事の始まりは私は、6月から神奈川に住居を移し、働いているが「盆休みくらいは帰るか(笑)」という安易な発想で熊本(クソ田舎)に帰省することにした。これが本当の地獄の始まりともしらずに。

 

往路は適当に観光も兼ねて約30時間(!?)くらいかけて藤沢〜熊本間を青春18きっぷを使用していた。

 

 

この道中については鉄道のヲタクと座席取りゲームをしたり、陽キャパリピ会話に鼓膜を強姦されたりと散々ではあったが片道が約4,000円だという事を考えれば仕方ないことだろう。民度と料金は比例する事を改めて実感した。

 

 

 

 

帰省と言っても世間を賑わせている大雨で近所のサウナに言ったり、朝から酒を飲んだり、APEXで発狂したりと大したことはしていない。とりあえず家族が元気そうで何よりである。

 

 

さて、本題に入るが今回新幹線に泊まる発端となったのは今回の「8月豪雨(仮称)」(今後はヤツと呼称する)のせいである。

 

帰りもヘラヘラしながら青春18きっぷで「大阪でたこ焼き食ってから神奈川戻るか〜(笑)」等と考えていた私の甘い考えを「ヤツ」は破壊した。

 

 

JR九州が誇る最弱の鹿児島本線が動かなくのは分かっていたが、西鉄やあろう事かJR西日本も下関〜京都までほぼ不通になってるから終わりである。本当に終わった。

 

 

朝早く起きすぎたせいで起きたのは午後5時。実は昼からストゼロ(500㎖)飲んで爆睡キメてたのである。

 

明日は既に在来線は滋賀までの運休もほぼ確定していたうえに、新幹線が動く保証もないので是が非でも名古屋までは到着しないと神奈川まで帰るのは絶望的である。まさに令和の桶狭間の戦いである。

 

親に土下座し、送迎してもらい熊本駅に到着したのは名古屋への乗り継ぎに間に合う発車3分前。あの時の走力があれば間違いなく今回の日本の男子100メートル代表は私だっただろう。

 

 

なんやかんやで熊本を脱出し、福岡に着いたがここでも事件が発生した。

 

 

このイキリツイートをした数分後に顔面蒼白になる車内放送が流れる。「山陽新幹線は、大雨のため19時08分から、広島駅〜博多駅間で運転を見合わせています。なお、運転再開は21時00分を見込んでいます。」

 

は?終わりやん。終わりでーす。

 


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(BLEACH新編楽しみ)

 

約2時間の強制待ち時間の発生である。

 

 

このまま動かなかったら即死亡だったのでとりあえず動いたので良しとしますが、午後10時に名古屋着予定だった計画がぶち壊れた瞬間である。

 

 

とりあえず宿を探すがどこも歩いて行くには割と遠い、快活CLUBすら遠い。名古屋駅前はもう少し何とかして欲しい。金メダル噛んでる場合では無いのは至極当然だと思う(八つ当たり)。

 

 

だいぶメンタルに来たので、話題のホームレスになる覚悟もキメてた所に車内電光掲示板に掲載された一文を私は忘れることが無いだろう。

 

 

名古屋駅にて休憩車両を午前5時まで解放します(要約)」

 

 

要するにJR東海(GOD)が帰宅困難者に新幹線車両を宿泊施設の代替として無償で解放してくれるとの事である。

 

 

 

緊急対応につき、とりあえず車内では詳細は分からないとの事なので名古屋駅に降りたち、駅員さんに尋ねてみる。

 

 

 

私「すみません。休憩車両を利用したいのですが…」

駅員「新幹線ホテルのご利用ですね!まずは遅延証明の印鑑押しますので、こちらでお待ちください!」

私「わかりました!」

(公式名称が《新幹線ホテル》なのは5,000万個くらいツッコミどころがあるがここでは触れないでおく)

※ちなみに新幹線は2時間以上遅延すると切符の場合は遅延証明の印鑑が押され、窓口にて特急料金が返金されます(私は6,500円帰ってきた)

 

 

5分くらい待っていると愛知県警と共に駅員さんが現れた。

 

 

え?私もしかして逮捕ですか?(生きてるだけでヲタクは有罪)と頭をよぎったが駅のコンコース内に朝まで人を入れることになる事や五輪開催中など諸々の事情で、警備強化中との事らしい。

 

それから再度、駅のホームに上がり今回泊まらせていただく《新幹線ホテル》に案内して頂いた。

 

概要としてはグリーン車を座席を無償で解放してくれるらしい。空調完備で電源使用OK。

おまけでカロリーメイトと水も頂けた。

まさに至れり尽くせりである。

これが人類の可能性かと涙した。

 

 

 

利用者としては大体15名くらいだったと思う。

全員男だったので計画性の無さには脱帽である。

 

 

あと約1時間で始発が動き出す。

 

 

それまで無料で雨風凌げる場所を提供して頂ける職員の方々には感謝しかない。自分たちだって繁忙期のイレギュラー対応で相当キツいはずなのに親切に対応して頂いてありがとうございます。

 

 

ちゃんと旅行や帰省の予定は立てましょう。

あ。盆休み終わるめちゃくちゃ働きたくない。